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ソニー副社長吉岡氏インタビュー、ソフトウエアに注目するソニーの今後に期待


日経エレクトロニクスCEATEC JAPAN 10周年記念 特別編集版のインタビューがWebサイトにも掲載されており、ソニー 執行役 副社長 コンスーマープロダクツ&デバイスグループ プレジデントの吉岡 浩氏が今後のソニーの戦略について語っています。同氏はiPod nanoの登場とA1000/3000(通称石鹸箱)シリーズ&コネクトプレイヤーの失敗で混乱を極めていたウォークマンをまとめ、A800シリーズへとつなげた人物とされています。


さて、インタビューの内容ですが、エレクトロニクスの変化が早まっていることに触れ、画質などの技術に固執せず、ニーズに合致した面白い製品コンセプトを持つ製品を素早く提供する点が重要と述べています。そして、製品におけるソフトウエアの重要性と規模が増す現在では、試作品をこっそり作るような従来のやり方は難しいため、会社が統一されたシンプルなソフトウエアのプラットフォームを構築することで、技術者のアイデアを軽い負担で素早く製品化できる仕組みをつくるとのこと。既に、2009年4月にソフトウエア開発の組織を変えて取り組み中のようです。


一方で、技術を軽視するのではなく、ソニーの特長が出せる点については注力を続けるそうで、ひと安心です。そして、新興国を含めた低価格製品市場にもチャレンジするとか。先日の日経新聞にも一面で掲載されていましたね。並行して、技術者の持つ面白いアイデアを吸い上げる仕組みも拡げている最中のようで、デジカメの自動撮影オプション「Party-shot」も若手技術者の発想によるものだそうです。


カンパニー制だった4〜5年前は、ファンから見てもがっかりな製品が目立ち、非常にハラハラしていたのですが、最近は予算が追いつかない程魅力的な製品が増えてきました(arawahitsujiさんのお給料が下がったという話もありますが)。ネットの声を見ると、ソニーのソフトウェアに対する不満は大きいと感じられますが、逆にその点さえ払拭されれば、一気に受け入れられる可能性もあるわけです。いちファンとしてソフトウェア改革には本当に期待していますので、ぜひ頑張っていただきたいですね。というわけで、ウォークマンA840シリーズ欲しいなぁ。


技術者のアイデア生かし面白い製品を素早く作る――ソニー 吉岡副社長(Tech-On)
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