arawa

!すでのな

アップルと互角に戦える(戦わざるを得ない)のはAmazonではなくSONY


Appleと互角に戦えるのはAmazonか, Sonyか, それともGoogleか?−TechCrunch

iPad 1.0を買う気のない人が一人いる: Forrester ResearchのVP、James McQuiveyだ。彼はAppleのこの新製品にあまり感動していないし、もし買うとしても次世代機の出る2011年以降だと言ってる。iPadをもてはやす人たちは“Kindleキラー”だと騒いでいるが、彼はまだAmazonを熱愛している。


Kindleは読書端末ですが、iPadは読書も可能なマルチメディア端末ですから、土俵が違いますよね。もちろんiPadが発売されることでKindleからのスイッチングが発生し、Kindleユーザーの数に影響を与える可能性は十分にありますが、kindle for iPadによる売上も見込めます。記事に有るとおり、出版に対するイニシアチブの維持に注力していれば、iPadとの共存体制の構築も可能と思われます。


一方のソニーですが、SonyReaderはe-inkを採用した読書専用端末ですから、ハード的な立ち位置はkindleと同様、液晶画面のiPadとは直接競合しないと思われます(もちろんライト層はiPadに流れるでしょう)。どちらかというと、家庭などにおいてマルチメディアコンテンツが楽しめる簡単なゲーム、Webブラウジング、メール処理、書類の閲覧などを行っていたPSPネットブック的位置づけの廉価版VAIOなどが食われる可能性があります。そして、ソニーが年内投入予定の「大変興味を持っている」iPad的な何かは真正面からiPadと競合することになる上、iPadと同じように自社製品のシェアを食い荒らす可能性もあります。よって、そろそろソニーは戦略を練り直し、同社ラインナップでカニバらないように点数を減らす必要があるかもしれません。


iTunesStoreという巨大なエコシステムを持つAppleと互角に戦うには2010年春期に登場予定(あれ、いま何月だっけ?)のソニー・オンラインサービス(仮称)のできばえにかかっていると思われます。ただでさえ、ソニーのネットワークサービスはあまり良い印象を持たれていませんから、早急の投入を実現し、ファンを増やす努力がする必要があるでしょう。とはいえ、ソニーはPlayStationネットワークなど、他社には真似ができない基盤やアドバンテージを持つのも事実ですから、その辺の強み同士を掛け合わせ、Appleの良きライバルとして復活できるように頑張っていただきたいと思います。