元ソニーICカード開発者・日下部氏ら、通信用デバイスで新会社
ソニーの非接触ICカード技術「フェリカ」開発の中心人物だった日下部進氏が、千葉県の総合産業支援施設の東葛テクノプラザ(千葉県柏市)内に新会社「QURADRAC」を設立した。当初2年間は研究開発に専念し、通信用デバイスの開発に取り組む。
ソニーにてFeliCaの開発に従事した日下部氏が、新会社「QURADRAC」を設立したとのこと。下記のTech-Onの記事にもあるように、氏は「FeliCaを使った現状の決済サービスは,いずれ限界が来る。今のうちに新しいスキームを用意すべき」との見解を示しており、ソニーから三菱商事に移った後、乱立した決済サービスを横串にできる新たな決済ポータル・サービスを考えていたようです。
しかし、日刊工業新聞の記事には、出資元に三菱商事の名前がありませんから、同社では新決済ポータル・サービスの実現が難しく、新会社設立に至ったという感じでしょうか。今はメーカーも商社も即座に結果が求められる部分がありますので、研究開発などへ専念するのは大変なのでしょうね。