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スイスの小学生らがiPhoneを使用開始。日本もIT教育に目を向けましょう


スイスの実験校で、小学5年生の児童へスイスコム社が無償でiPhone3Gを配布し、事業を行う実験が開始されたそうです。なスマートフォンが学校生活に与える変化や、コンピュータ・ネットに関する児童を巡る環境の影響を調査する目的のようですが、児童はすぐにiPhoneの使用方法を身に付け、写真を互いに取り合ったりするなどの利用を始めたとか。


日本も携帯電話を所持する児童が増えており、携帯電話の安全利用や規制推進などの論争が巻き起こっているようですが、どちらかというとモラル問題などに終始し、教育利用や授業との連携についてはあまり語られていないような気がします。大学などになると事例が出てきますけどね。


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日本政府は、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)において「通信インフラは豊富だが利用できていない」という結果を受け、特に普及が遅れているとされる「電子政府・電子自治体分」「医療・健康分野」「教育・人財分野」に注力して普及を目指す方策を出している(※PDF注意)わけですが、増税もせず、国債も発行しない民主党政権に交代すると仮定した場合、従来路線がどこまで維持されるのかわかりません。


今後はITが生活や仕事に関わる比率もますます高まると考えられますから、触れる機会は早いほうが良いでしょう。8月に発表された「日本のICTインフラに関する国際比較評価レポート」では、日本のICTに対する投資が非常に低い点が課題とされています。子供手当も重要ですが、将来、日本を引っ張っていく子供達に対するIT教育にもぜひスポットを当て、前向きな議論を続けていって欲しいと思います。


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iPhoneで授業、スイスの小学校で実験プロジェクト(インターネットWatch)

スイスの実験校において、第5学年の児童に対してiPhone 3Gを配布して授業を行う実験プロジェクトが行われていることが明らかになった。日本の小学校5年生に相当する。スイス大手通信会社のスイスコムが無償で携帯機器を提供することによって実施されているという。

プロジェクトは、スイス・シュヴィーツ州の教育大学にあるメディア・学校研究所が計画したもので、2カ年計画で進められる。同大学の研究者らは、 iPhoneのようなスマートフォンの存在で学校生活にどのような変化が起きるか、また、コンピュータやインターネットに関する児童を巡る環境の影響を調査する予定だ。