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ソニーの電子書籍事業、国内展開の兆しあり?「世界の電子書籍の隆盛を日本にも伝えたい」と米ソニー野口氏


日経エレクトロニクスのWebサイトに2010年2月22日に開催するイベント「電子書籍サミット2010」の広告記事が掲載されており、そこに日本と世界の電子書籍ビジネスについての差異やソニーで電子書籍事業を統括する米Sony Electronics社の野口不二夫氏のコメントが掲載されています。氏は「電子書籍サミット2010」にて“ソニーの電子書籍事業戦略”と題し基調講演をされるとのことで非常に興味がありますが、40,000円も予算が出ないため、参加できそうもありません。後日の続報を期待したいと思います。


さて、その野口氏ですが、基調講演を引き受けるにあたり

「これまで(日経エレクトロニクスを含めて)日本からいろいろと声をかけてもらっていたが,時間的な都合もあってお断りしていた。しかし今,世界で電子書籍市場がどんどん大きくなろうとしている中で,日本はかなり遅れ始めている。世界の電子書籍の盛り上がりをぜひ,日本の関係者にもお伝えしたい」

とのコメントもされています。


記事でも言及されていますが、これは「国内再参入するから関係者の皆さん協力よろしく!」という前ふり的な意味合いもありそうです。ソニーはリブリエで一度失敗し、現在は国内事業から撤退中ですが、デジタルフォトフレームでは10年ぶりに再参入し、見事成功をおさめました。電子書籍でも再チャレンジする可能性はありますね。


iPadの発表があったため、電子書籍事業はApple VS Amazonの図式で語られることが多く、ソニー・デイリー・エディションなどの存在は忘れられがちですが、米国では約35%のシェアを獲得しており、現在も売れすぎで納期が遅れるなど非常に好調とのことですので、ぜひ国内も視野に入れて展開して欲しいと思います。


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