3Dテレビ、3Dブルーレイの深層部“気分が悪くなる3D”排除へ無償サービスを提供するSPE(本田雅一のAVTrends)
昨今の過熱する3Dテレビの話題に、すっかり白けてしまっている読者も多いのではないだろうか。世の中で騒がれているほど、3Dテレビに心躍らない感覚に自信を持てなくなってきたという方、あるいは「よくもまぁ、詐欺のように使い物にならないものを、寄ってたかって売りつけようとしているものだ」と思っている人もいるかもしれない。
3Dテレビに対して“信用ならない”と思う感覚は、いたって普通のものだと思う。何しろ3Dは古い技術だ。最近、どのメディアに登場するときも、必ず話をしているのだが、3D映画が初公開されたのは1950年代半ばの事。
本田氏による3Dに対するSPE(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)の取り組みについての記事です。ソニーが専門家の育成や関係促進などを目的に「ソニー3Dテクノロジーセンター」を開設した理由や、同社の3D戦略についてまとめられています。もちろん3Dテレビを販売することで価格下落を抑えるという目的もありますが、それはあくまでも一環であり、全ては3D市場を盛り上げることにあるようです。それにともない、業務用機器の販売拡大など様々な波及効果が得られるとのこと。
僕はアバターも見ましたし、3Dゲーム映像も体験しましたから、3Dの魅力を理解できていますが、まだまだ3Dをテレビメーカーが仕掛けた怪しい商売だと考えている人も多いと思います。ソニーの取り組みが3D対応コンテンツの普及に寄与し、多くの人が3Dで迫力ある映像を楽しむ機会になればいいですね。それにしても悪い3Dなんてあるんですね・・・気分が悪くなったり、目や脳が激しく疲れるそうです。SPEが率先して技術を提供することは、そういう質の悪いコンテンツに当たって3Dに拒否反応を示すユーザーを減らす目的もあるとのことなので、業界における同センターの役割は大きなものになりそうですね。