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セカイカメラの応用範囲が拡大中!!がしかし


モバイルAR(拡張現実感)サービス「セカイカメラ」と他企業との連携サービスが本格化してきました。今までも地域活用や広告・プロモーション的な試みは色々とありましたが、同様の利用は従来のARでも時折行われており、あまり目新しいものではありませんでした。しかし、今度は堅実なビジネスとしても大きく動き出した感があります。下記の引用記事に注目。


ネクスト、HOME'Sの物件情報を「セカイカメラ」と「Layar」に提供−ITMedia

ネクストは、同社が運営する住宅・不動産情報のポータルサイト「HOME'S」の物件情報を、拡張現実サービスに提供すると発表した。3月4日から、「セカイカメラ」と「Layar」の2つのサービスで物件情報を閲覧可能になる。


リクルート系4サイトがセカイカメラに対応−TecWave

株式会社リクルートが運営する4つの情報サイトが、AR(拡張現実)サービスとして注目を集める「セカイカメラ」内に、グルメ、中古車、住宅、旅行の情報を提供することになった。

情報を提供するのは、ホットペッパーのグルメサイト「FooMoo」、不動産・住宅の総合サイト「SUUMO」、中古車情報サイト「カーセンサー net」、国内総合宿泊予約サイト「じゃらんnet」。各サイトの掲載情報を「セカイカメラ」に提供し、iPhone画面上で空中に浮かぶ「エアタグ」として表示するという。


セカイカメラAPI OpenAIR API公開イベント、Bootstrap 1.0に行ってきました。−XROSS CUBE

今回、一番「お!」と思ったのが、Evernoteとの連携です。
今年後半にサービスイン予定との事です。


しかしながら、昨日は残念なニュースが。
App Storeで一部の位置情報系アプリが配信停止か−ITMedia

iPhoneのアプリを販売するApp Storeでセクシー系アプリの大量削除があったことは記憶に新しいが、今度は「セカイカメラ」や「Yahoo!地図アプリ」など、位置情報を活用するいくつかのアプリケーションがダウンロードできなくなっている(3月4日14時時点)

その後の報道を読んでいると、どうもWi-Fiのルールが変更され、クウジット社の無線LANで詳細な位置測位が可能となる「PlaceEngine」が影響しているみたいです。削除の直接の原因がPlaceEngineだとすれば、セカイカメラとの連携を無くすことで回避はできそうですが、同技術はショッピングモール内美術館など、GPSが活用できない場所でのビジネスの屋台骨として活用されており、現在行われているBtoBに大きな影響を与えるのは必至です。頓智さんもクウジットさんも原因を調査中とか。


事前通知や説明無しにいきなり停止は酷いですね。企業としてこのような対応をされたらかなりのダメージでしょう。どちらも日本初の技術・サービスで世界を目指す革新的な企業として注目をしていたので、変な制約をかけられたりしないか心配です。Androidという選択肢もありますし、2社とも頑張って切り抜けて欲しいと思います。


【関連記事】
速報:Apple、セカイカメラを禁止―「Wi-Fiアクセスに問題がある」−TechCrunch
セカイカメラがAppStoreから消滅な件の雑感−fladdict
なるほど!凄くよく分かる記事です!!色々とグレーな面があるんですね。しかし当事者に直接原因が伝えられてないって一体・・・
アップル、今度はWi-Fi関連のアプリをApp Storeから削除?--「セカイカメラ」非公開もこの影響か−C-NET
セカイカメラをAppleが禁止した理由を考察してみる−hachimitsu Blog
Geolocation APIを使わないとNGということなんですね...でもPlaceEngineの魅力がなくなるのか


【はてひつ過去記事】
(10/03/05)セカイカメラVer.2イベントまとめ